「地図って何」という導入は考えるほどに面白そうだ。
「地図」の魅力って何だろう?見慣れない地図を見ると、脳が一気に活性化する、というか、クラクラッとめまいがすることがある。情報の整理をするのに、一度にいろいろなファクターが入力されてアワアワする感覚。ひとに道案内の地図を描いてもらったときに、「ウッ、描いた本人しかわからない」という戸惑い。まず、どこが、「地」でどこが「図」なんだろうと目を白黒させることもある。
「地」と「図」の発生、というところから導入したら面白いと思う。
以前、湯河原のたまたま入ったラーメン屋で海鮮ラーメンを注文したときに、びっくりしたことがある。あまりに具が多かったのである。具沢山というレベルではなかった。つまり、ラーメンという「地」に、漁貝、野菜の「図」が配置されているという私の脳内「地図」が完全に覆されて、魚貝、野菜スープという「地」に麺という「図」が配置されていたのである。(尤も、よく考えてみると中華料理の中のラーメンの位置づけは英語メニューでもnoodle soupとあるように、スープが「地」で麺は「図」である。その意味では湯河原の海鮮ラーメンは魚貝スープに麺をトッピングしているわけで、中華の王道を行っているのかもしれない。)
喩えが変だったが、この問題はあらゆるエディトリアルワークに付随してくる。「地」と「図」の関係はかように融通無碍だし、「地」や「図」の発生もスリリングだ。地図は情報編集の学習にもってこいの材料だということが松ユリの話でよくわかった。
ところで、4年前自由選択の英会話でやった「日本をプレゼンする~ワクワクプロジェクト」でなぜ「ワクワク」(「倭国」の訛りとか)が私の脳裏に閃いたのか今やっとわかった。そういえば、私も学生のころに「イメージの冒険・地図」と出会って、「ワクワク」という語感に軽い興奮を覚えた。長い間眠っていたこの記憶が突然表にでてきた。そーか、と合点がいったところで、さっそく我が家の本棚を探すと、、、ない。「イメージの冒険・文字」ならあるのに。どうやら、わたしの脳内地図は、だいぶ怪しくなってきた。
(中山)
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