2012年12月16日日曜日

12月例会のお知らせ

今年も法政大学司書教諭課程の授業「情報メディアの活用」の公開発表会と相乗りで例会を行います。

日時:2012年12月22日(土)15:30〜16:40
場所:法政大学多摩キャンパス社会学部棟401教室
内容:iPad2でつくった学校図書館CMの発表会

学生の2つのチームが、iPad2で撮影し、編集をし、60秒のロングバージョンと、15秒のショートバージョンの学校図書館のCMを作る課題にとりくみました。

当日は、上記の作品に加え、+αの作品上映も行う予定です。

どなたでも参加できます。
無料





2012年5月27日日曜日

6月例会のお知らせ

小栗久江さんによるひとり語り
平岩弓枝 作 『心中未遂』  


【日時】2012年6月22日(金) 18:30~ 
【場所】相模原市南新町児童館
(小田急相模大野駅南口徒歩5分 南口を出て駅を背に直進、
3つ目の信号「相模大野9丁目」、「アイ眼科」の角を右に入り、左側2件目)


参加無料・予約不要

今回は、相模原市内を中心に、「ひとり語り」の実践を数多くなさっている小栗久江さんをゲストトーカーにお招きしました。はじめに「心中未遂」(約40分)を語っていただき、じっくりと鑑賞をします。
その後、小栗さんに語りの魅力や、ご自身の研究遍歴などについても、お話しを聞かせていただきながら、ざっくばらんな談話会をします。
当kmnpasでも、「ひとの声」というメディアについても過去に話題にしてきましたが、今回は「語りの世界」です。

小栗久江さん

学生時代に「語り」を志す。通信教育などを経た後、「日本でただひとりの語り芸人」と呼ばれた高橋博氏(元NHKアナウンサー)に師事。その後、朗読家 松丸春生氏に師事する。
1999年より、「ひとり語り」の公演活動を始め、年2回の定期公演を続けている。現在、「物語」特に、時代ものの物語に力を入れて活動している。「おはなし飛行船」、朗読サークル「あめんぼ」の代表を務め、子どもへの素話や読み聞かせ、紙芝居の実演なども行っている。
CD「海潮音」(佐伯泰夫 作)ポートサイドステーションより発売。 相模原市在住。

平岩弓枝さん

時代小説から現代小説、シナリオまで幅広く執筆。直木賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞、毎日芸術賞など受賞。



2012年4月24日火曜日

5月例会のお知らせ

5月例会のお知らせ

「メディア論」から「メディアアーツ」へ
メディアリテラシーの授業の軌跡

【日時】2012年5月2日(水) 18:30~ 
【場所】相模原市南新町児童館
(小田急相模大野駅南口徒歩5分 南口を出て駅を背に直進、
3つ目の信号「相模大野9丁目」、「アイ眼科」の角を右に入り、左側2件目)

【リポーター】中山周治

メディアリテラシーの授業に取り組んだこの9年の軌跡を振り返ってみました。疾風怒濤のごとく過ごす中で多くのものを見失い、見損なってきた事は確かですが、成るようにしか成らなかったんだとも思います。
俯瞰して何がわかるか、みなさんのご批評をまちます。
ここ数年はメディアリテラシーという枠ではくくれないような活動が多かったのですが、まあひとつ、活動映像をご覧ください。

2012年2月28日火曜日

3月例会のお知らせ


映画はなぜ面白いか?
    
    高校の授業でドキュメンタリー映像を使う

【日時】2012年3月16日(金) 18:30~ 

【場所】相模原市南新町児童館
(小田急相模大野駅南口徒歩5分 南口を出て駅を背に直進、
3つ目の信号「相模大野9丁目」、「アイ眼科」の角を右に入り、左側2件目)

【リポーター】中澤邦治&横堀雅之

【あらまし】1895年にフランスのリュミエール兄弟によって世界最初の映画上映会(シネマトグラフ)が行なわれた。その時映し出された映像は、画面奥から手前へと突進してくる列車シーンであったという。観客は列車がスクリーンを突き破って観客席に飛び出して来るのではないかと恐れて座席から逃げ出した。笑い話でもないだろう。このエピソードには、観客が単に錯覚しただけだというのではすまされない何かがある。世界最初の映画上映会はドキュメンタリー映画であった。しかも映画には現実を再現するだけでないそれ以上の力があるらしい。それは一体何か?
それが今回のテーマだ。
2012年も、驚きとともにすべてが始まる。オープニングは3D映画の上映です。
メニュー
① 3D映像作品の映写(宮沢賢治の世界)…横堀氏が映写技師をつとめます。
② 「極北の怪異」(ロバート・フラハティ監督/1922)の紹介
③ 清南高校通信制・世界史B&地理Bの授業でドキュメンタリー映画…作品を紹介&中澤の話。
④ ドキュメンタリーはウソをつくか?…「ゆきゆきて神軍」などを題材にしてフリートーク

ちなみに、③がらみで、授業では、NHK高校講座「地理」・「世界史」、(以下ドキュメンタリー)「シッコ」「夜と霧」「東京裁判」「アトミック・カフェ」「リトルバード」「NHK映像の世紀」「キャピタリズム」(以下ドラマ)「チャップリンの独裁者」「モダンタイムズ」「紅いコーリャン」などの一部を映した。

2012年2月11日土曜日

フレデリック・ワイズマン「基礎訓練」を見る  報告その3



 フルメタルジャケットとの比較

最後に自分の相模原青陵高校(当時相武台高校)での授業実践などを踏まえて書き足してみたい。「基礎訓練」の存在すら知らずに「フルメタルジャケット」を授業で見せた。確か「フルメタルジャケット」の行進シーンのCMが流行ったころだった。アメリカの青年がいかにして人を殺せるマン・マシーンに改造せられていくかを観るものまで生理的に苦しいところまで引きずり込むメッセージの強い映画として捉えた自分は、洗脳について考える授業とした。これは、齋藤孝先生の明治大学での実践に倣って、それを自己流にアレンジしたもの。
「フルメタルジャケット」では行進曲のリズムの可笑しさこそあったものの、鬼軍曹の管制により、徹底的に入所前のアイデンティティーを抹消され(髪型、服装、なまり、名前、出身地など)、プライドを完膚無きまでに破壊され(罵詈雑言のシャワー、下ネタ)、連帯責任の下に弱小者はいじめられ、排除され、と要するに完全に命令に従うだけの集団、ある意味、戦闘能力の序列もとの平等な集団が形成される。ドロップアウトしたものは狂って、自死することによってしかそこから解放されない世界だった。従って、授業者の私は、洋の東西を問わず、軍隊というものはそこまで、平時の感覚からかけ離れたものかと思い、感覚を変容させるテクニックの恐ろしさを生徒たちに思い至らせるような授業を設定した。今思うと、方向付けが明確な、ある意味「洗脳」授業だった。ミイラをとりにいってミイラになったような授業だった。
「基礎訓練」を見た今、映画の中の軍隊を実際の軍隊と思いこんだ自分の浅はかさに恥じ入るばかりである。また、第2次世界大戦の日本軍の滅私奉公的な組織とは明らかに違うアメリカの軍隊のしたたかさを感じた。個々を大事にすることにより全体の力の維持向上を図るアメリカには、負けたら玉砕して帰ってくるなと兵士を送り出して衰弱していった国からすれば到底かなわない相手なのかもしれない。それにしても晴れがましい出所式のラストシーンは、強力な組織が印象づけられる。ワイズマンの関心は個々の人間だけでなく、人間をいかようにも振る舞わせる組織そのものなんだなあと思う。

というわけで、フィクション映画である「フルメタルジャケット」とリアリティフィクション映画(ワイズマンの定義による)「基礎訓練」を見比べて、フィクションって何?リアリティって何?を考える授業はきっと面白いと思います!

おまけ
「全貌フレデリック・ワイズマン」に港千尋先生が書いている「いまそこにある戦争」も是非読んで下さい。
(中山周治)

フレデリック・ワイズマン「基礎訓練」を見る  報告その2




ベトナム戦争を知らない子どもたち

「ベトナム戦争について(恐らく)ほとんど知らない現在の高校生が見るのと、ある程度知っているものが見るのではだいぶ印象が異なるだろう。」という意見もありました。例えば、教官がアメリカ軍は史上無敗である、その一員であることを栄誉とすべし旨の演説が式典シーンであるが「ベトナム戦争を境にアメリカは勝ち戦をしていない」ことを知っている者にとっては、ワイズマンが皮肉の意味を込めてこのシーンを挿入したように感じられる、など。1970年当時ベトナム戦争がアメリカの家庭にニュース映像で流れ反戦ムードが高まったことはメディア史を読めば必ずでてくる。そんな時代背景の中で「基礎訓練」の撮影許可を粘って獲得したワイズマンも凄いし、それを認めた軍関係者も凄い。こんな多義的な映画を上映できるアメリカ。嗚呼、わが日本。「がんばろう」と声高にスローガンを掲げるだけじゃなくて、何とかしたいもんだ。

リアリティーフィクション

「カメラが入ることによって、被写体となる側が構える、カメラを意識して振る舞うとすれば、もはや日常ありのままを映しているとは言えない。」カメラアイの問題についても色々な意見がありました。ワイズマンが周到に<撮影者―被写体>の関係を築きあげていることは「全貌フレデリック・ワイズマン」(岩波書店)を読むとよくわかる。被写体に受け入れられていなければ撮らないという姿勢が貫かれている。数分のカットのためにその前に数時間もカメラをまわしている。(フィルム効率比は「平均で30対1」だそうだ。)しかしそうは言っても、盗撮をしない限り、カメラのない日常風景は絶対に撮れない。だから、虚実の皮膜の間を行き来する。リアリティーフィクションという言葉にワイズマンの映画に対する真摯な姿勢がよくあらわれている。
ワイズマンはハリウッドがアメリカ映画の代名詞になる前の東海岸で撮影を開始している。息の合ったカメラマンと組んでたった2人のチームで現場に溶け込んでいくという発想はハリウッド流の真逆を行く爽快さを感じる。「それでいて、見事なカットバック。カメラ1台なのにどうやったんだろう」という賞賛の声があがりました。

フレデリック・ワイズマン「基礎訓練」を見る  報告その1




2月例会 13名の参加ありがとうございました!
以下、映画鑑賞後に開いた座談会で出てきた意見を中心に振り返ってみます。

「これを高校生に見せてはたして教材となるのか?」

今回見た「基礎訓練」に限ったことではないが、ワイズマンのドキュメンタリーはテーマやメッセージがあったり、ストーリーラインがはっきりとしているわけではない。因みに、ワイズマンは地震の映画をドキュメンタリーではなく、リアリティーフィクションと定義している。
作品には断片的で、様々なエピソードが散りばめられている。「つかみどころがなく教材にするのには難しいのではないか」という意見があるのと同時に「いろいろなつっこみどころ、アプローチがあって面白い」のだ。
現実の社会も、その中で生きる人間の行動も多様で複雑な様相を呈している、ということをワイズマンは映像で語りかけてくる。つまり、ワイズマンを題材とする授業はワイズマンの映画と同様に、決められたゴールに向かってすすむ授業とはなっていかないだろう。議論の中で様々な話題が射程に入ったり遠のいたり。つまり、そんなフレキシブルな授業であれば、非常に面白い教材になる。(ワイズマン大先生、「教材」扱いして、作品の価値を貶めているわけではないのでご勘弁を。)

「訓練所って学校みたいだ。」

20代の参加者からは「学校と似ているのでびっくりした」という感想が一様にでてきた。「8週間の訓練を終え、最後には管理されているところが怖い」など。
一方、学校で教えている年配組からは、「教官は訓練兵を思っていたほど非人間的な扱いをしていない」「もっと管理的かと思った」「訓練中、笑っていたり、ゆるいところもあった」などの感想があった。学校と軍隊のアナロジーは、日本の近代学校の出自を遡れば、驚くには値しないが、改めてそのことを指摘する若者の意見には耳を傾けたい。この気づきを高校生にも期待できるのであれば、それだけでも高校生に「基礎訓練」を見せる価値はある。「それだけでも」というかそこが分水嶺かもしれない。
入所式での所長の歓迎スピーチでは、「諸君を一人の人間として歓迎する」といっている通り、訓練に適応できずドロップアウトしかけているものにはカウンセリングが施される。入所したては靴の紐の結び方も手取り足取り個々に教えている。一方、「すんなり出所するにはとにかく命令に従うことだ」と言明される。表向きソフトな管理体制を装いつつ、構成員にノーを言わせないような空気を醸成してきたここ十数年の日本の学校には、自らの立ち位置を外から眺める視座が必要である。そういう意味では、ワイズマンの「基礎訓練」は1つの視座を与えてくれる。
「教員こそ、この映画をみてほしい。」自分たちの生業に何らかの気づきを得るはずだ、という意見も出てきました。                



2012年1月22日日曜日

1月例会の発表を終えて・・・・

おまけ:アメリカン・フットボール映画祭


フットボールは、アメリカの生活・文化に根付いているので、
フットボールをモチーフにした映画もたくさんあります。
但し、残念ながらオスカー作品賞に輝くような歴史的な名作はありませんが、
なかなかの秀作もあります。
印象に残っている順(作品の評価順位ではありません)に
列挙してみました。

『エニイ・ギブン・サンデー』(Any Given Sunday)
1999年のアメリカ映画。
オリヴァー・ストーン監督がマイアミを舞台に、プロフットボールの世界を描いた。
本編中に登場するプロリーグの名称、チームの名称、及びボウルゲームはいずれも
架空のもので実在しない。エクスパンションでのコーチの引き抜き、フランチャイズ
移転問題、現場を知らないオーナーとヘッドコーチの対立、負傷の為、スタート
ポジションを奪われるエースQBと一躍時の人間となって傲慢な素振りを見せる
セカンドQBとの確執等々、NFLファンならば、モデルにされている人物や事件などが
容易に推測出来るプロリーグの内情を比較的リアルかつシビアに描いていることから、
NFLかは公認しなかった。
老獪なベテラン・ヘッドコーチを名優 アル・パチーノが演じる。
最後のゲームを前にしたペップトーク(選手を鼓舞する演説)は秀逸。
オリヴァー・ストーンが試合の解説者役で出演しているのはご愛嬌。

『ロンゲスト・ヤード』(The Longest Yard)
1974年製作・公開のアメリカ映画。
第32回ゴールデングローブ賞 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞。
2005年にアダム・サンドラー主演でリメイクされている。
かつてはプロのアメフト選手でスタークォーターバックだったポールは、自堕落な
生活を送っていたが、女の高級車を奪い、飲酒運転をした上、警官に暴力を振るった
ことから収監される。
刑務所のヘイズン所長は看守たちからなるアメフトチームを育成することに異常な
執念を燃やしていた。
元フットボール選手だったバート・レイノルズ主演で、骨太映画を製作することで
有名なロバート・アルトマン監督が見せた、迫力満点のゲームシーンが秀逸。

『インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン』(Invincible)
2006年のアメリカ映画。
30歳にしてNFLのプロ・アメリカンフットボール選手となったヴィンス・パパーリの
実話を元にしたスポーツ映画。
劇場未公開だが、2007年にDVDが発売。

『タイタンズを忘れない』(原題:Remember The Titans)
実話を元にした2000年のアメリカ映画。
製作は現在アメリカのTV界で最大のヒットメーカーであるジェリー・ブラッカイマー。
名優 デンゼル・ワシントンがコーチのハーマン・ブーン役で主演。
映画は、アメリカ国内で人種間の緊張が最も高かった時代、ヴァージニア州
アレクサンドリアの州立高校で黒人と白人の混成フットボールチームが設立され、
州のチャンピオンシップで勝利したことを元にした実話の映画である。
作中には実際に1970年代にヒットした流行歌が効果的に使用されているので、米ポップの
ナツメロ・ファンにも感動的。

『天国から来たチャンピオン』(Heaven Can Wait)
1978年公開のアメリカ映画。
原作はハリー・シーガルの舞台劇『Heaven Can Wait』。
監督はウォーレン・ベイティとバック・ヘンリー。製作ウォーレン・ベイティ。
当初は、ボクシングを舞台にモハメド・アリ主演での制作を予定していたが、アリ側に
断られたため舞台をアメリカンフットボールに変更し、ベイティが主演も兼ねて製作。
「亡くなった人が天国の水先案内人の協力で帰ってくる」という設定の映画・ドラマの
はしりとなった映画である。

『ルディ/涙のウイニング・ラン』 (Rudy)
1993年製作のアメリカ映画。
実話を元に制作。公開当時はさほど話題にならなかったものの、時が経つにつれて、
「最も素晴らしいアメフト映画」と評されるようになった。
名門大学ノートルダム大学のフットボールチームに憧れるルディの成長を描く青春映画。

『しあわせの隠れ場所』(原題:The Blind Side)
2009年のアメリカ映画。
2009年のNFLドラフト1巡目でボルチモア・レイブンズに指名され入団した
マイケル・オアーのエピソードに基づくノンフィクション『ブラインド・サイド』を
映画化。
家族と共に車で帰路に着く途中、リー・アンは、一人で雨に濡れながら夜道を歩く
マイケル・オアーに目を留める。
彼を放っておけなかったリー・アンは自宅に連れ帰りマイケルの境遇を知ると、
一家に迎え入れることにした。
リー・アンがアメリカン・フットボールでのマイケルの持つ才能を見い出したことから、
彼は一気にスター選手へと開花していく。
原題の「ブラインドサイド」とは、クォーターバックの利き手の逆側のこと。
右利きのクォーターバックの場合はレフトタックル。パスプレイの際に体を効き手側に
開くため死角になりやすい。ブラインドサイドのタックルには特に高い身体能力が
求められる。
☆主な受賞
アカデミー賞:主演女優賞
ゴールデングローブ賞:主演女優賞 (ドラマ部門)
放送映画批評家協会賞:主演女優賞
全米映画俳優組合賞:主演女優賞

『ザ・エージェント』
大手のスポーツマネジメント会社SMIに勤めるジェリー・マクガイアは会社の方針に
疑問を持ち、改善の提案書を書くが、そのことが原因で解雇になる。
ジェリーは独立するが、ついてきてくれた女子社員はシングルマザーのドロシー、
クライアントはプロフット選手のロッドだけ。
選手の高額契約を勝ち取るためにさまざまな手練手管を弄する代理人(エージェント)の
裏側を描いた秀作。プロフット界を描いているが、人間ドラマとして楽しめる作品。

『プライド 栄光の絆』(原題:Friday Night Lights)
1988年高校のフットボールチームの実話をもとにした映画。
舞台はテキサス州西部オデッサにあるパーミアン高校。
プロのスカウトからの注目度も高いチームの要の選手が故障で戦線離脱する中で戦う
チームの姿や友情が描かれている。
HCと地元ファンとの確執が描かれていて、地元の高校フットボールに対するアメリカ人の
関心の高さが分かる。

『リプレイスメント』(The replacements)
2000年のアメリカ映画。
かつて大学フットボールリーグのスター選手だったファルコは、ここ一番という場面に
弱いという性格が災いし、シュガーボウルでミスをしてチームを惨敗させてしまう。
以来、フットボールとは縁を切り、港でクルーザーの清掃をしながら暮らしていた。
そこへ、プロフットボール界にスト騒動が起こり、ワシントン・センチネルスに選手が
足りなくなる。監督は、オーナーから残り試合を戦うための代理選手のスカウトを
依頼される。監督ははファルコにフィールドに帰るよう勧め、ファルコはフットボール
選手として再起を図る。
1987年のNFLで実際にストがおき、リプレイスメント(代理)選手が実際にプレーした。

『かけひきは、恋のはじまり』(原題:Leatherheads)
1920年代のプロフットボールの世界を舞台にしたロマンティック・コメディ映画。
製作・監督・主演はジョージ・クルーニー。
1925年のアメリカ。ドッジはアメフトのプロチーム「ダルース・ブルドッグス」のベテラン
選手。しかしチームは不人気で資金難から解散してしまう。
そんなとき、プロよりも遥かに人気のあったプリンストン大学のスター・アメフト選手
カーター・ラザフォードに目を付けたドッジはカーターをスカウトし、チームの再結成を狙う。
カーターは第一次世界大戦でドイツ軍の小隊をまとめて降伏させたとして国民的英雄になって
いたのだ。一方、シカゴ・トリビューン紙の敏腕女性記者レクシー・リトルトンは、上司から
カーターの英雄話がねつ造であることを突き止め、記事にするよう命じられる。
取材目的でカーターに接近したレクシーだが、ブルドッグスでの活躍ぶりを目にし、徐々に
カーターに惹かれて行く。

『明日へのタッチダウン 栄光に向かって』(原題:They Call Me Sirr)
高校時代に4,000ヤードのラッシュと50タッチダウンという記録を残し、1998年テキサス
A&M大学を優勝に導き、1999年にNFL入り、ペンシルベニア・ベンガルズで活躍した
サー・パーカー選手の実話。

『ジョーイ』
白血病と闘った1人の少年と、彼をとりまく家族や友人を描く。
1977年のアメリカのテレビ作品。
作品は、あまりにも良すぎるということで日本では文部省推奨の作品になり、イギリス、
フランスなど、アメリカ以外の国では劇場公開された名作。
※良い子が見る映画で、悪い子の私は見ていません。


ネットで調べていたら面白いサイトがあったので、お知らせします。
何故、56なんでしょう?
日本語のタイトルがないのは、ビデオ&DVDが日本未発売の映画であることを
示しています。
いろいろあって面白いですが、結構バスト(外れ)が多いことを覚悟の上で鑑賞する
ことをお薦めします。抜粋して、20位までを紹介します。

『アメリカンフットボール映画 TOP 56』
http://ameblo.jp/pep-talk/entry-10894652840.html

(20位外の名作)
第29位
The Longest Yard
ロンゲストヤード

第28位
Jerry Maguire
ザ・エージェント

第20位
The Junction Boys

第19位
Hometown Legend

第18位
Necessary Roughness
スーパータッチダウン

第17位
Waterboy
ウォーターボーイ

第16位
The Replacements
リプレイスメント

第15位
Horse Feathers
御冗談でショ 華麗なるドタバタ(ひどい邦題!見る気が湧かない!)

第14位
Everybody's All-American
熱き愛に時は流れて(意外な名作!)

第13位
Any Given Sunday
エニーギブンサンデー(パチーノ・ファン必見!)

第12位
Radio
僕はラジオ

第11位
The Program
クォーターバック

第10位
Gridiron Gang
ギャングスターズ 明日へのタッチダウン

第9位
Invincible
インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン

第8位
The Express
エクスプレス 負けざる男たち

第7位
Brian's Song

第6位
We Are Marshall
マーシャルの奇跡

第5位
Friday Night Lights
プライド 栄光の絆(アンジェリーナ・ジョリーの元夫の演技が素晴らしい)

第4位
Brian's Song
ブライアンズ・ソング

第3位
Rudy
ルディ/涙のウイニング・ラン

第2位
Remember the Titans
タイタンズを忘れない

第1位
The Blind side
しあわせの隠れ場所

長文で済みませんでした。

(記:齊藤 正純)

2012年1月20日金曜日

2012年2月例会のお知らせ


フレデリック・ワイズマン「基礎訓練」を見る
川崎市アートセンター 協力


日時 201223日(金)1915

場所 川崎市アートセンター 小田急線新百合ヶ丘駅北口 徒歩3分
会費 1000円 (「基礎訓練」鑑賞費)
これまで当例会に参加したことがない方も歓迎します。出来る限り前日までにご予約ください。
集合 一般のお客様との混同を避けるため、1915にアートセンターのロビーに一旦お集まりください。
内容 アメリカのドキュメンタリー映画作家フレデリック・ワイズマンの作品「基礎訓練」を観覧し、その後、意見交換したいと思います。映画の内容についてはもちろんのこと、「基礎訓練」を教材として活用するならば、どんな方法が可能かアイデアを大募集。そもそも、映画をネタにしてもっと面白い仕掛けができるのではないか?新たな可能性があるんじゃないのか?
   学校教育のネタ(=教材)として矮小化しては、素晴らしい素材も台無しでは?と心配する向きもあるでしょうが、そこはケムンパス(=かながわメディアリテラシー研究所)。過去の例会でやった「読書のアニマシオン」などの英知を結集しつつ、さらに枠をはみだしつつ、今回は、映画のアニマシオンにじっくりと取り組んでみましょう。
当日の流れ
19:15     ロビー集合
19:3020:59 「基礎訓練」鑑賞 
21:05~    問題提起 *村上朗子 (3階コラボレーションスペース)
21:15~    フリーディスカッション
22:00~    懇親会(駅周辺?)
*村上朗子さん
映画団体勤務を経て、フランスで映像教育を学び、パリおよび南仏で研修を行う。現在、川崎市アートセンターにて主に映像教育を担当している。

2012年1月7日土曜日

2012年1月例会のお知らせ

 メディア戦略でプロスポーツを大変革したNFL


【日時】2012年1月13日(金) 18:30~
【場所】相模原市南新町児童館
(小田急相模大野駅南口徒歩5分 南口を出て駅を背に直進、
3つ目の信号「相模大野9丁目」、「アイ眼科」の角を右に入り、左側2件目)

このサイトを訪れてくれる方の中にNFLファン、
アメリカン・フットボール(日本ではアメリカンですが、本場アメリカでは、
ただのフットボールと呼びます)ファンはいらっしゃいますか?

ご存知でしょうか?
フットボールは、アメリカでもっとも人気のあるエキサイティングな
プロスポーツなのです。

何故、メディア・リテラシーでNFL? フットボール(アメフット)?
と大いなる疑問をお持ちの方も多いでしょう。

今日、TVのスポーツ中継番組では、プレイ後のリプレイ映像や
スローモーション再生映像を流さないことは、まずありません。
今では当たり前になっていますから、このリプレイ映像、スロー再生が
無かったら、さぞや味気ないスポーツ中継となりますね。

そこで、クエスチョンです。
このメディアの画期的試みを行ったのは誰(どこ)でしょう?

プレイ後のリプレイ映像やスローモーション映像の放送を始めたのが、
ほかならぬNFLなのです。
これは、ほとんどの人が知らないアンビリバボーの事実です。

2問目。
1日だけのイベントで、世界最大の規模を誇るのは何でしょう?
オリンピックやワールドカップは複数日数のイベントですから
対象にはなりませんよ。

答えは、NFLの年間チャンピオンを決定するゲーム、
スーパーボウルです。
CMの放送料が、30秒で3億円ともいわれる超・スーパーな
イベントです。

NFLは、世界のスポーツの見せ方そのものを大変革させたのです。

例会では、NFLテレビ観戦歴30年の私、NFL鬼ファンが、
メディアによって世界最高のプロスポーツになったNFLの秘密を
ファンタスティックな映像を交えながらご紹介します。


ゲームデイ(試合日)の13日(金)は、

1stハーフ(前半)一NFLのアウトルック(概要)

ハーフタイムショー一アメリカのイリノイ州ミシガン大学(NCAAの
超有名校)への留学経験のある川野さんが語るアメリカにおける
フットボールの人気について(体験談&土産話し)

2ndハーフ(後半)一NFLのメディア戦略

というプログラムでお届けします。

ご期待あれ!



報告者:齊藤 正純(NFL鬼ファン)

無料 どなたでも参加できます。