2006年10月30日月曜日

10月21日の国語メディア研報告

10月21日の国語メディア研では、東海大・五嶋ゼミの三人の学生が発表しました。そのうち二人(小原さん、三重堀君)が本会をテーマとしていました。以下、レジュメの題と項目等について報告します。



小原さん 「公立高校とメディアリテラシー教育」
はじめに
(1)海外のメディアリテラシー事情~アメリカのメディアリテラシー教育
 1.アメリカにおける「情報リテラシー」とは
 2.日本にはないアメリカのインフォメーションリテラシーの特色
 3.図書館学習のメリット
 4.まとめ
(2)日本のメディア教育現状分析
 1.メディア論の授業内容
 2.具体的な授業例
 3.中山先生が生徒に教えたいこと
 4.高校生にメディアを教える上での工夫点
 5.総合学習の選択授業としてのメディア論の問題点
 6.生徒たちの要望とは
 7.まとめ *
(3)公立高校メディア教育デザイン
 1.授業にて(生徒)
 2.総合学習外で(生徒)
 3.職員室にて(職員)
 4.学校外で(教師)
おわりに



三重堀君 「高等学校段階におけるメディアリテラシー教育への提言」
1.はじめに
2.海外のメディア教育分析
 ○カナダの事例考察
 ○オーストラリアの事例考察
3.日本のメディア教育現状
 ○相武台高校フィールドワーク
 ○kmnpasフィールドワーク
4.提言
 ①適切な基準を設けるべきである
 ②教科間の相互連件を図るべきである
 ③生徒にものづくりを経験させる



印象に残ったのは三重堀君の「提言」。学生の目からよく分析し、考察していることが伺えました。
本会については小原さんが*の所で次のようにコメントしています。
「勉強会も頻繁に行われるべきである。教師同士の意見交換や授業実践を発表し合うことで、自らの授業にもバリエーションが広がり、自身だけの画一化を避けることができる。現在も「かながわメディアリテラシー研究所」や「川崎市国語メディア研究会」などの研究会が行われている。しかし、まだ規模は小さく、全国にもあまり存在しないのが現状だ。」
五嶋先生が丁寧かつ実践的に指導なされたことがよく分かりました。



私にとって収穫だった、というか嬉しかったことは発表者三人の存在そのものです。私には、彼らの姿が「メディアリテラシーを身につけた姿」に見えました。つまり「メディアリテラシーを学ぶと、このようになる」と思えたことです(主催者の中村さんも同様に感じたようでした)。あらためてメディアリテラシーを教えることの意味を確認するとともに、修論の大きなヒントになりました。小原さんが感想の中で「概念を裏から見るような感じを持った」とコメントしていたことが印象的でした。
(鈴木)



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