放送業界人自身のメディアリテラシーが必要だ!
2人のドン(エビ・ナベ)が自らのリテラシーのなさで失脚したというのに、、、
と、民放のメディアリテラシー実践を一刀両断したのは平田オリザ(劇作家、演出家)である。
(パネル討論「民放のメディアリテラシー活動を拓く」)
平田は全国各地で年間100を超える演劇のワークショップを実施している経験から以下の点を指摘した。
1企業のメセナはいまや、市民を支援させてもらう、というスタンスである。プロ野球再編さわぎでの球団経営会社の対応に象徴されるように、直接客と向き合わない業種は、社会のニーズを見失っている。(線さえ引けば競争がない鉄道業 収益の90%は広告収入のマスメディア 12球団中半分がこの2種におさまる。)業界人が学校を訪問して「教えてあげる」という方法論が古すぎる!
2学校とアーティストをつなぐコーディネイターの育成が急務である。地域の図書館などが両者の橋渡しをしなくてはいけない。
3コミュニケーションデザインにダウンサイジングの発想が欲しい。大がかり、かつ 「表現、表現」と、押しつけがましい出張講座。アートマネジメントに教えなくてはいけないものはない。何からやってもいい。「表現をしない」という表現方法も講座参加者に保障しなくてはいけない。
「気づき・学び」をワークショップで展開するのと、授業で展開するのでは発想が異なってくる。平田の表現教育ワークショップの手法は、そのまま授業の方法論にとりいれるのは難しい。が、メディアリテラシーを授業でやるときのヒントに満ちている。
(中山)
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