音のメディアリテラシー ~サウンドスケープの視点から~
話題提供者 兼古勝史氏(武蔵大学講師・JANJAN映像部)
日時:2008年6月27日(金)18:30~
場所:相模原市南新町児童館
3年前、我が家のテレビが壊れました。画像が出ない!スイッチを入れてから10分間「音だけの」テレビを聴くはめに…。すると、いろんなことが見えてきたんですね。テレビを「音のメディア」として読み解くと、映像の影に隠れて見えにくかったメディアの意図や、テレビの中に息づく音の文化が不思議と見えてきます。
サウンドスケープとは私たちが体験する「音の風景」=聴覚的環境・聴覚文化に関する研究・実践の領域です。サウンドスケープの視点からメディアリテラシーにアプローチすることによって、単なる音の「制作論」や「演出論」にとどまらない、メディアを鏡にして私たちの感性や文化のありようを考える、そんな音のメディアリテラシー教育の可能性が見えてくるような気がしています。
【兼古氏プロフィール】
高等学校音楽科講師、サウンドスケープ研究機構研究員(音のまちづくり、音環境・音文化の調査研究、音の環境教育)を経て、平成2年よりBSラジオ放送「セント・ギガ」ディレクターとして日本・世界各地の音の風景の録音・番組・ライブラリー化を担当。平成8年からCSテレビ放送局にて「旅チャンネル」プロデューサとして「日本音紀行」前100話など担当。その後ケーブルテレビ業界等を経て、現在日本インターネット新聞社(JANJAN)映像部勤務、武蔵大学社会学部非常勤講師(サウンドスケープ論)、日本サウンドスケープ協会理事。近年は早稲田大学エクステンションセンター、千葉大学教育学部附属中学校などで「音のメディアリテラシー」教育の実践等を行う。
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