3月22日(土)午後、かながわメディアリテラシー研究所の活動そのものがESDなんじゃないの?というような話をします。是非ご参加下さい。お待ちしております。
詳しくはこちらをご覧下さい。
Kanagawa media-literacy network & practice at school
高校情報科でのメディアリテラシー教育、授業実践の報告である。
例会案内が直前だったので目を通していなくて、あとから見たらなんと予定は「グラフリテラシー」「ライオンとシマウマ」「ライブドア株主総会報道」の三つだったのですね。
はじまりが遅れたりいろいろあって、結局この日できたのは「グラフリテラシー」だけでした。
棒グラフ、NHKの番組で実際に使われたグラフ、見かけは半減したように見えるが、数字をきちんと見ると半減というほどではない。折れ線グラフ、平成の少年凶悪犯罪のグラフ、これも戦後から現在を比較すると、「キレる少年が増加している」とはいえない。あるいは「からまれやすい県」の棒グラフ、広告で使われているウィルコムの折れ線グラフなど、いくつかの実例から問題のあるグラフの問題を考え、グラフ化することの意味を考える。グラフ化するということはわかりやすくする、ということだけど、わかりやすさと捏造の線引きは?などなど。
で、グラフリテラシーに関しては、PISAの国際学力調査のちゃんと読まないとわからない算数の設問のように思え、メディアリテラシー?と感じた。これが問題のある使い方をしているグラフの実例を探して来い、となると明らかにメディアリテラシーになるけど、と思っていたら、結局これは授業実践のまだ入り口だったわけです。
ここからは参加者個人の疑問、『デジタル社会のリテラシー』(山内祐平 岩波書店)に出てくる図に関するものや、メディアリテラシーのメディアとは?の論議、『反社会学講座』(パオロ・マッツァリーノ イースト・プレスorちくま文庫)の話題などが出て、時間となった。
次回の第二弾が(いつ?)今から楽しみな授業実践なのでした。
高橋恵美子
高校の情報科で行ってきたメディアリテラシーの授業実践を報告します.
報告者:yansenmu
日時:2008年2月22日(金) 19:00~
場所:相模原市南新町児童館
小田急線相模大野駅南口徒歩5分
南口を出て駅を背に直進、3つ目の信号「相模原9丁目」、
「アイ眼科」の角を右に入り左側2軒目
昨年度まで3年間,高校の非常勤講師として情報科の授業を担当しました.
「メディアリテラシーを使って情報科学を教える」わけではなく,
「メディアリテラシーを教える」ことに拘ったつもりです.
具体的には,
・(棒グラフや折れ線グラフなどの)グラフに注目し,クリティカルな思考を体験する「グラフリテラシー」
・全く同じシーンなのに,前に映像を加え,字幕を付けることによって,
全く逆の視点による映像になることを体験する「ライオンとシマウマ」
・テレビのニュースクリップを比較する「ライブドア株主総会報道」
の3つを報告しようと考えています.
関心のある方はぜひお越しください.ご批判やご意見をよろしくお願いします.