2008年2月28日木曜日

2月例会報告

高校情報科でのメディアリテラシー教育、授業実践の報告である。



例会案内が直前だったので目を通していなくて、あとから見たらなんと予定は「グラフリテラシー」「ライオンとシマウマ」「ライブドア株主総会報道」の三つだったのですね。



はじまりが遅れたりいろいろあって、結局この日できたのは「グラフリテラシー」だけでした。



08222_3 棒グラフ、NHKの番組で実際に使われたグラフ、見かけは半減したように見えるが、数字をきちんと見ると半減というほどではない。折れ線グラフ、平成の少年凶悪犯罪のグラフ、これも戦後から現在を比較すると、「キレる少年が増加している」とはいえない。あるいは「からまれやすい県」の棒グラフ、広告で使われているウィルコムの折れ線グラフなど、いくつかの実例から問題のあるグラフの問題を考え、グラフ化することの意味を考える。グラフ化するということはわかりやすくする、ということだけど、わかりやすさと捏造の線引きは?などなど。



で、グラフリテラシーに関しては、PISAの国際学力調査のちゃんと読まないとわからない算数の設問のように思え、メディアリテラシー?と感じた。これが問題のある使い方をしているグラフの実例を探して来い、となると明らかにメディアリテラシーになるけど、と思っていたら、結局これは授業実践のまだ入り口だったわけです。



ここからは参加者個人の疑問、『デジタル社会のリテラシー』(山内祐平 岩波書店)に出てくる図に関するものや、メディアリテラシーのメディアとは?の論議、『反社会学講座』(パオロ・マッツァリーノ イースト・プレスorちくま文庫)の話題などが出て、時間となった。



次回の第二弾が(いつ?)今から楽しみな授業実践なのでした。



高橋恵美子



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