2005年6月29日水曜日

7月例会

かながわメディアリテラシー研究所主催企画第4弾
7月例会のおしらせ

日時 7月15日(金)18:30~20:30
場所 相模原市立南新町児童館(小田急線相模大野駅から徒歩5分)
    詳細地図はこのブログにあります。

タイトル ケータイのお勉強

発表者 鈴木佳光(神奈川県高校教諭)

現在、ケータイの数ってどのくらいあると思います?
今のケータイって何ができるのでしょう?高校生たちはどんな使い方をしているのかな?
何で0円で売ってるの?
気をつけなければならないこともあるよね。
ケータイリテラシーって何?
等々、高校生を相手に話すことを前提に「ケータイのお勉強」をしてみましょう。

2005年6月22日水曜日

『昔話を絵本にすること』

例会で話題にした『昔話を絵本にすること』(東京子ども図書館1981)はやはり絶版でしたが、下記のように新装版が出ています。1981年版を久しぶりに読み返してみたら、その内容の斬新さには驚いてしまいました。他に類書があまり無いということもあるけれど、新装版として読み継がれているのは内容のまったく古びていないせいではないでしょうか?「語り」が聴く者に与えてくれるぶっとぶ想像力を、あるチョイスされたシーンとして固定するしかない「絵」の限界性について語っているくだりでは、連句とアニメの関係性を思い、CMという映像表現のまさにその想像力をぶっとばせないための固定力を思わされたのでありました。恐るべきメディリテ本です。



昔話絵本を考える
ISBN:4888883289
新装版
131p 21cm(A5)
日本エディタースクール出版部 (2002-11-28出版)
・松岡 享子【著】
[A5 判] NDC分類:019.5 販売価:\1,470(税込) (本体価:\1,400)
1 昔話と子ども・昔話絵本と昔話
2 物語「七わのからす」の構成
3 ことばが語るものと絵が示すもの
4 昔話絵本が昔話から奪うもの
5 昔話絵本に望むこと



2005年6月19日日曜日

6月例会で考えたこと

絵本を「絵」と「文字」に分解する試み、とても興味深かったです。

自分が教材化するとしたら、問題は相当数の生徒を相手に「ふりかえり」をどう行うかだろう。
教育の現場ではどうもこの手の問題がつきまとう。
対象生徒数、一人で行う授業、教材の準備、教室で使える機材等々。
つまんない話になりそうなんでこの話題は終わり。また、考えましょう。

「絵本を読む対象を考える」という話がおもしろい。
メディアリテラシーではこの「対象を考える」ってキーワードではないだろうか。
「メディアは構成されている」という言葉は「対象を考え」てのことだと思う。

カリキュラム作りの話にも関心がある。
メディアリテラシーについては授業実践が先行していて、それはそれでとてもおもしろい。
だからこそ、この取り組みを定着させてゆくにはカリキュラムとか、指導要領との関連とか、
評価方法とかをこれからしっかりさせてゆく必要があるのではないだろうか。
自分の中でまだ整理できていないが、上記のキーワードと関係している気がする。

2005年6月18日土曜日

ケータイを考える本

電子メディアのある「日常」―ケータイ・ネット・ゲームと生徒指導
酒井 朗 (編集), 千葉 勝吾 (編集), 伊藤 茂樹 (編集)
学事出版 ; ISBN: 4761910607 ; (2004/07)
¥2,100 (税込)



目次



序章 子ども・若者の電子メディア・ライフをどう見るか―新時代の生徒指導
第1章 中高生のケータイ利用と友人関係
第2章 メールで人間関係はどう変わる?―メル友とのつきあい方
第3章 ケータイ利用料金から見た高校生の日常
第4章 ケータイvs.学校
第5章 大学生のケータイ事情
第6章 ゲームを介した子どもの人間関係
第7章 テレビゲームをするのは「ひまなとき」
第8章 ウェブ日記で若者は自分をどう表現しているか?
第9章 ネット上の自己と普段の自己
終章 変容するメディア環境下における子ども・若者への指導と対応



「ケータイ・ネット・ゲームと生徒指導」というサブタイトルで一旦引くのですが、目次を見ていただいてわかっていただけるように、生徒指導はどうあるべきかなんていう部分はどうでもよくって、2004年現在の若者と電子メディアの関係性をさまざまな角度から切り取って見せてくれているという部分が面白い本です。
研究書というよりは啓蒙書ですが、「研究」になったらなったで面白くなくなる部分もあるんだよね~とこの本を紹介してくださったのは横国のO教授です。