2013年6月19日水曜日

kmnpas版『マイルスを聴け!』

【日時】 2013年7月5日(金) 18:30~ 
【場所】 相模原市南新町児童館
(小田急相模大野駅南口徒歩5分 南口を出て駅を背に直進、3つ目の信号
 「相模大野9丁目」、 「アイ眼科」の角を右に入り、左側2件目)
【問い合せ】 kmnpas7月発表事務局(090-6536-7378)

 1970年台、まだまだアナログ録音時代に現在のデジタル編集技術を凌ぐ
音源の編集を行ったジャズ(といわれる音楽)・ミュージシャンがいた。
 その名は「ジャズ界の帝王 マイルス・デイビス」。
「ジャズの巨人」と呼ばれる巨匠たちはあまたいるが、「帝王」という冠を
えられたのはマイルス以外に存在しない。
なぜか、1940年代半ばにジャズ界にデビューし、他界する1991年まで
常にジャズ界をリードしてきたからだ。
しかし、マイルスはそのキャリアの頂点にいた1950年半ば頃から
「オレの音楽をジャズと呼ぶな!」
「オレは、黒人の魂の叫びであるブルースを演奏しているんだ。オレの
音楽を呼ぶなら、マイルス・ミュージックとでも呼んでくれ!」
そう言い張っていた。
「ファッションも音楽もかっこいい」・・・スノッブなジャズ・ファン以外のごく
普通の音楽好きたちはこうマイルスを形容する。

 マイルスが音楽界、特にジャズ界に衝撃を与えたのは、冒頭に述べた
音源を編集してレコードを作ったことだ。スタジオ録音はおろかライブ録音
の音源を自在にミックス・編集してイメージする新しい音楽を創造したことだ。

 発売当初は映像を見ながらサントラ録音を行ったと信じられていたサン
トラ『ジャック・ジョンソン』、エレクトリック・マイルスへの移行期最大の傑作
言われたライブ・アルバム『マイルス・アット・フィルモア』、1969年に発表
し、ジャズ界に衝撃を与えた『ビッチェズ・ブリュー』、ライブとスタジオ録音
を見事にコンピュレーションした『ライブ・イビル』・・・。
 1960年代の後半から1970年代を通じてのマイルスは、
まさに「変貌する帝王」だった。

 発表では、編集されアルバムに収録された音楽と、スタジオやライブで
録音した音源とを聴き比べながら、アナログ時代の巧妙かつ緻密な音楽
編集を体験する。
 マイルス教教祖・中山康樹氏の名著に『マイルスを聴け!』シリーズ(現在、
ver.9まで発売)にあやかって番外編としてkmnpas版『マイルスを聞け!』と
銘打って発表する。

 梅雨時期の蒸し暑いこの時節に、ピップでクールなマイルス・ミュージック
真髄の一端に触れてみるのは如何?


発表者:マイルス教信者・齊藤 正純

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