ワールドカフェは、メンバーの組み合わせを替えながら、4~5人単位の小グループで話し合いを続けることにより、あたかも参加者全員が話し合っているような効果が得られる会話の手法。最低16人から出来るが、1000人以上の参加者によるワールド・カフェも行われているという。
今回のワールドカフェは100人規模で、月曜日の夜だというのに大変な熱気だった。初めて参加してみてこれにまずびっくりした。開始予定の19時を目指して参加者が続々と集まって来る。さまざまな人が集っているけれど、ビジネススーツを着た若手の働きマンといった方々が結構参加しているのがとっても新鮮に感じた。企業ベースだけでなく、NGOや、個人でユニークな活動を展開している何だかとっても若いしっかりした人を大量に目撃して、いい意味で衝撃を受けたと言ってもいい。公立高校現場に居ない世代がここにこんなに沢山!という感じ。
《始まる前の雰囲気》
《美味しいフードや飲み物も大切な要素》
《模造紙が足りなくなって画用紙で代用》
話したいときこの石を持つというルールが、1人の人が長く話しすぎない雰囲気を自然と作る。
ゲストのBob Stilgerさんのお話を聴くことをサンドイッチの具のように間に挿みながら、3ラウンド思い思いにテーブルを移動して、
「どのような変革が社会に十分な変化を生み出すために必要なのでしょう。」
(What social inovation are needed now to make big enough defference.)
をテーマにダイアログを行う。
テーブルクロス代わりの模造紙に思いついた言葉や絵を描きながら、初めて会った人といきなり難しい問いに思いを巡らし自分が考えたことを言葉にするのは難しい。けど楽しい。そう、hardfunなことなのです。
チャレンジングだとは思ったけれど、スタッフ枠で応募したので、本当は肝心のダイアログの様子をレポートしなければいけないのだが、気がついたらあっという間に3ラウンド終わっていて、記録が出来なかった。それに4日経ってもまだ自分の言葉で言い表せない感覚が続いている。申し訳ない。
詳しくは、ダイアログBARを主宰する西村勇也さんのブログをご覧下さい。
我に返った後、デジカメで慌てて撮影した映像を見ていただければ、予定終了時刻を超えて西村さんが何とか終了宣言した後も、なかなかに盛り上がって会話が終わらない熱した雰囲気が伝わると思うがいかがでしょう?
今回参加して一番感じたことは、昔も今もこれからも人メディアが一番面白いんじゃないかということだ。ブログやtwitterといったメディアはその面白さを増幅することは確かだけれど、この会がどこか山奥でひっそりと行われたとしても、それはそれでちゃんと面白いはず。むしろ、飲み物や食べ物や、模造紙や、木のテーブルの肌触りや、オレンジ色の照明や、すべすべしていてちょうどよい重さの石、そういう超アナログメディアの質感が欠かせないという気がした。
(松ユリ)